セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 35 号 2008年 8月 15日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

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連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。
   1〜22号   「自分の心に出会える本」より
   23号〜    「自己形成学の創造」より
   32号〜 新連載「セルフ・カウンセリングの方法」より

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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。
そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。

自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。

セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。

☆★☆セルフ・カウンセリングとは?☆★☆

セルフ・カウンセリングでは、自分が経験した日常生活のある時の場面を書きます。
家庭や学校、職場での場面など、どのような場面でもかまいません。
テレビを見た時、本を読んだ時、一人で考えている時など、相手がいない場面も大切な題材になります。
もちろん文章の上手・下手はまったく問題ありません。
専門知識も必要ありません。
自分が見たこと、聞いたこと、思ったこと、言ったこと、したことを、時間の順にそのまま書くと、リポートになります。
まず、自分が何を悩んでいるのかわかります。
その悩みの奥に、どのような願いがあるのかわかります。
そして、相手の気持ちがわかります。
そうすると、自分と相手の気持ちを尊重しつつ、心を通わせてゆくための知恵が生まれます。
人間関係のすべてに共通する心のからくりを、自分の経験を通して学ぶことができます。

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第32号より、セルフ・カウンセリングのプログラムに取り組み、 新たな自己発見をした方々の、体験談を紹介していきます。

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「セルフ・カウンセリングの方法」 渡辺康麿著 より抜粋
(vol . 3 )

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苦手な人とうまくつきあう
ー セルフ・カウンセリング ケーススタディ 2 ー
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タイトル「責任を押しつける勝手な先輩」 [男性・24歳]

        (ケーススタディ2ー後半)

前号からの続きですので、バックナンバー34号から お読みいただくとわかりやすくなっています。

【洞察による発見】

☆★何で怒りをぶつけなかったのか★☆

自分の欄を洞察してみて、「自分勝手なことを偉そうに言わないでほしい」 「もう少し言いかたを考えてほしい」「余計な仕事をしたくない」という欲求を抱いていたことがわかりました。
メモを間違って読んでミスをしたのだから、自分で後始末をしてほしいという欲求を抱いていることもわかりました。
そして、ああいう行動を取られたら、対処のしようがないとも思いました。
忙しいときに余計な仕事ができてしまったので、責任のなすり合いになったのだと思います。
もっと言葉を選んで、対応策を考えるべきだとも思ったりしました。
いまだに頭に来る出来事なのです。
相手についても、もっと言いようがあっただろうし、自分もあそこで引き下がるのはしゃくだったのです。
私は自分が、尻拭いさせられた被害者だと思い込んでいました。
そこで先輩に腹を立てていたのです。
しかしもう一度、記述を読んでみました。
すると〈あんたが馬鹿だ〉と思っていながら、その怒りを相手にぶつけることなく、 自分のしたことだけを言っているのはなぜだろう、と疑問が起こりました。
また、〈もう頭に来た〉と怒っているのに、相手に責任を取れよ、と言わずに自分がやってしまおうと 引き受けているのはなぜだろうと思いました。

☆★出しゃばりの自分を生かそう★☆

この疑問が出たとき、過去のことがいろいろ思い出されてきました。
大学のときの部活でもバイト先でも、自分で何でも引き受けて、一人忙しい思いをしたことを思い出しました。
なぜ、オレ一人忙しい思いをしなければいけないんだヨ、と心の中でボヤきながらやっていたのです。
まわりの人間に任せたってよかったのですが、どうして、自分一人でやっていたのか不思議に思いました。
そこで、今回の記述の先輩との関わりのところに、もう少し、そのときの感じを思い出して、 心のセリフの形にしてつけ加えてみました。

私は〈それは、あんたが馬鹿だ。
と言いたいが、先輩を立てないと後の仕事がしにくい。
ここは自分がミスしたんだと言おう。
オレは力があるんだということを認めさせなくちゃ〉と思った。
私は〈勝手なことを言うな。
いったい何を考えているんだ。
もう頭に来た。
オレの責任じゃないだろう。
といっても、ケンカになるのはまずい。
先輩を立てよう。
オレがやればいいんだろう、オレが。
まったく!
それでも先輩かよ。
情けない奴。
よーし、オレの力を見せてやろうじゃないか〉と思った。
というように表現できました。

つまり私は、自分の力を示したかった、先輩に認めさせたかったから自分で引き受けたのだということがわかったのです。
尻拭いというより、自分の力を誇示するチャンスだと思ったんだということがわかりました。
そうわかると、「何だ、それだったら自分が自覚的にやって、先輩が手を抜く分、 それをチャンスとして生かしていけばいいのだ」と思えてきました。
相手に文句をつけるのではなく、さらに自分の自信につながるようにしていけばいいのだと思いました。
先輩は逃げる癖があるが、私は出しゃばる癖があるなあ、と思いました。
それで学生時代も、いつも自分がやってしまっていたんだということがわかりました。
まあ自分としては、自分の力を出したいし、みんなに認めさせたいと思っているんだから、 先輩を今後も立てつつ、利用してやっていこうと思いました。
尻拭いと考えるとしゃくだけれど、自己実現のチャンスの提供者と考えるならば、 これはいい人にめぐりあったということだろうと思います。

ケーススタディ2おわり

次回は、ケーススタディ3「まったく挨拶もできないのか」を2回に渡ってお送りいたします。

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