セルフ・カウンセリング 自分の心に出会えるメルマガ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ セルフ・カウンセリング ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪ ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 第 27 号 2008年 4月 15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ |
みなさん、こんにちは。 「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。 みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか? これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。 連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。 1〜22号 「自分の心に出会える本」より 23号〜 新連載「自己形成学の創造」より |
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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。 そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。 自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。 セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。 メルマガ 第23号より、セルフカウンセリング創設者である渡辺康麿氏ご自身の自己形成史を紹介していきたいと思います。 |
********************************** 古希記念論文集 「自己形成学の創造」 渡辺康麿著 より抜粋 ( vol. 5 ) ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ほんとうの自己を求めて ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ |
5.芸術的な表現能力による自己評価の時代 □ 特賞に入選 今まで、受験勉強ばかりしてきたわけですから、高校に入ると、何もすることがなくなってしまい、しばらくは、気持ちが落ち着きませんでした。 大学生が入学直後に陥る、いわゆる“五月病”と呼ばれる状態に陥ってしまったのです。 丁度、そんな時、同じ中学から同じ高校に進んだ親友から「一緒にスケッチ旅行に行かないか」と誘われました。 私のほうは、特にすることがないわけですから、彼について行くことにしました。 彼が牧場の隅に画架を立てて筆を走らせている横で、私は草の上に寝転がって、辺りの景色を眺めていました。 そのうち、彼が「君も描いてみないか」と言って、一枚の画用紙と色鉛筆を私に貸してくれましたので、私も描いてみました。 描き始めると、うまく描きたいと思う欲が出てきて、そのとりこになってしまいました。 スケッチ旅行から帰ると、私も親友が既に入っていた美術部に入りました。 校舎の屋根裏にある、薄暗い美術部の部室には、大小さまざまな石膏像がところ狭しと置かれていました。 私は、いい絵を描くためには、ちゃんと石膏デッサンが描けなくてはいけないと思いました。 それからというもの、私は朝早く学校に行って、授業の始まるまで部室でデッサンをし、 その後、授業の間の十分休みにも、お昼休みにも部室でデッサンを続け、更に授業が終わった後でも、家に帰らず再び部室に行って、 日が暮れるまでデッサンを続けました。 要するに学校へは、勉強をしに行ったのではなく、学校の部室にデッサンをしに行ったわけです。 更に、私は自分のためた小遣いでいろいろな石膏マスクを買い込みました。 そして、夜は、自分の部屋で、石膏マスクとにらみ合いを続けました。 それだけでは、まだ物足りない気がして、学校のない日曜日や祭日には、近くの絵画研究所に通って、画学生に混じって、人体クロッキーをしました。 私の場合、ただ描くというのではなくて、いつも描く対象をあらゆる角度から研究しつつ描いていました。 その結果、少なくとも石膏デッサンに関しては、美術部の顧問の先生から、折り紙を付けられるくらい上手になりました。 その頃、たまたま展覧会で見たゴッホの自画像が私をとりこにしました。 私はゴッホの画集を買い、ゴッホの芝居を観に行き、ゴッホの手紙を読みました。 私が高校3年生になった頃、全国の高校生のための美術展が百貨店で開かれることになりました。 美術部の顧問の先生から「もう充分デッサンの力はついているのだから、油絵を描いて出品してみないか」と勧められました。 油絵の道具一式を買ってもらい、母の実家の漁村に出かけて行き、私はひと夏かけて“漁港”という題の思いっきり大きな作品を仕上げました。 構図が大胆で、色彩が強烈だったので、審査員の目にとまったのでしょう。 私の作品に特賞が与えられました。 □ 自分のやるべきことは? 美術部の友人や顧問の先生は、私が芸大に進むのではないかと思っていたようですが、 私は賞を貰うと同時に、またしても、これが本当に自分のやるべきことなのだろうか |
つづく ・・・ |
次回は、ほんとうの自己を求めて より 6. 学問的批判能力に基づく自己評価の時代をお送りいたします。 |
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