セルフ・カウンセリング 自分の心に出会えるメルマガ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ セルフ・カウンセリング ♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪ ( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!) ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 第 23 号 2008年 2月 15日 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ |
みなさん、こんにちは。 「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。 みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか? これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。 私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。 楽しくお読みいただけたら幸いです。 連載になっております。興味のある方は、バックナンバーからお読みいただくとわかりやすいと思います。 1〜22号 「自分の心に出会える本」より 23号〜 新連載「自己形成学の創造」より |
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人は、生まれてから今に至るまでの人生の中で、いろいろな経験をします。 そして、その経験を通して、「こうしなければならない」とか「こうあらねばならない」とかいうその人なりのモノサシを形作っていきます。 自分の生い立ちを振り返ることによって、無意識に取り込んできたそのようなモノサシに気づき、 そのとらわれから自由になっていく方法を自己形成史分析といいます。 セルフ・カウンセリングという方法は、このような、自己形成史分析という自己探求の方法が基礎になっています。 メルマガ 第23号より、セルフカウンセリング創設者である渡辺康麿氏ご自身の自己形成史を紹介していきたいと思います。 |
********************************** 古希記念論文集 「自己形成学の創造」 渡辺康麿著 より抜粋 ( vol. 1 ) +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ほんとうの自己を求めて −− やすまろ先生の自己形成史 −− +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ |
1.挫 折 □ 先生を殺して僕も死ぬ 私が自宅を開放して、 さまざまな悩みを抱えた方の治療と教育に当たるようになって、 3年ほどたった、私の誕生日でした。 私が家族とともに夕食のテーブルを囲んでいたときのことです。 私が預かっていた学生の一人が、私たちのテーブルに近づいて来て、隠し持っていたナイフを振り上げて 「先生を殺して、僕も死ぬ」と叫んだのです。 彼の顔色は青白く、緊張で硬い顔つきをしていました。 私はあまりに突然のことで、驚いてしまいました。 私はとっさに、「君が僕を殺したいと思っていることは分かった。 どうして、そう思うのか、とにかく聞かせてもらえないかな」といって、妻に目配せをして席を立ち、彼の部屋へ向かいました。 彼は、黙って私の後からついてきました。 私が彼と向かい合って座ると、彼はせきを切ったように話し始めました。 彼の手が、緊張でかすかに震えていました。 夜が明けてくる頃になって、彼の興奮は次第に収まってきて、 眠気と戦っているように見えたので、私は彼の布団を押入れから出して敷き、 「ちょっと横になって話してみないか。 僕も横になって聞くから――」と言いました。 彼は私に言われたとおりに横になって話し続けましたが、そのうち、眠りに陥りました。 それとともに、私自身も全身に張り詰めていた気力という気力が一挙に失われていくように感じました。 彼から聞いた話をもとに推測すると、 失恋や大学受験の失敗という背景があって、その上、たまたま女子学生の部屋に無断で入りこんだことを、 私から厳しく叱られたことが直接の原因となって、一時的に精神錯乱を起こしたようです。 □ 何が本当の生き方か その日から、私は寝込んでしまいました。 いくら気力を奮い起こして起き上がろうと試みても、どうしても身体がいうことをきかず、起き上がれないのです。 それまでの3年間というもの、日曜日や祭日もなく、朝6時から夜10時まで、 預かった人達の治療教育に当たってきたので、疲れが溜まっていたのでしょう。 事実、その事件が起こる3ヵ月前ぐらいから、クライエントの部屋に行くのに廊下を這っていくような有様でしたから――。 身体は疲れきっているのですが、神経だけは高ぶっていて、寝つかれないのです。 極端な言い方をすると、針が畳に落ちる音さえビクッとするような状態で寝ていました。 きっと、一人の学生を発狂するまでに追い込んでしまったという自責の念が、私の心の奥底にくいこんでいたからだと思います。 床についたまま、天井板の木目を眺めていると、自分の過去のことが次々に思い出されてきました。 いままで、何かを追い求めて、あらゆることを試みてきて、 外側から見れば、いつも成功してきたにもかかわらず、 内側から見ると、いつもどういうわけか挫折してきたという思いを、私は持っていました。 しかし、なぜ、そうなってしまうのか、私には、分かりませんでした。 そのときの私の思いは、このまま死ぬのもやむをえないけれども、 出来ることなら死ぬ前に、何が本当の生き方なのかを突き止めてから死にたいという思いでした。 |
つづく ・・・ |
次回は、ほんとうの自己を求めて − やすまろ先生の自己形成史 −より 2. 腕力による自己評価の時代を お送りいたします。 |
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