セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 22 号 2008年 2月 1日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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第15号(10月1日発行)より、
セルフカウンセリングのプログラムである「記述・洞察」に取り組んで新たな自己発見をした方々の、体験談を紹介していきます。

「記述」とは、日常生活において、心に引っかかった、ある一場面を、ありのままに、ルールに従って書き表すことです。

相手が言ったこと、したことと、自分が言ったこと、したこと、そして、自分が思ったこと(心のセリフ)を時間順に書き表していきます。

「洞察」とは、記述文をてがかりに、その奥にある自分の思いを探究することです。

記述の一文一文に対して、意識の対象や感情、欲求を取り出していきます。

このように、記述と洞察をすることによって、距離を持って自分を見つめることができるようになり、 自分や相手に対して、様々な気づきが生まれてくるようになります。

セルフカウンセリングとは、「記述・洞察」というプログラムを通して新たな自己発見をすることなのです。



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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 22)

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自分の心と向き合って
ー セルフカウンセリング体験記録 4・後半 ー

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タイトル「まわりの人の目を気にしていたんだ!」
(体験談4―後半)

前号からの続きですので、 バックナンバー21号からお読みいただくとわかりやすくなっております。


★☆★思ったことを言葉で伝えていなかった!★☆★

気づきを書いていて、私は心の中では思っているにも関わらず、 実際にはそれをまったく伝えていないことに気づきました。

美希ちゃんを引きとろうとしたとき、私は、お母さんに何も言わずに美希ちゃんを自分のほうに抱きよせてしまっています。

これではお母さんがびっくりしてしまうのも当然です。

また、私は、美希ちゃんが幼稚園にくるのをいやがる気持ちを、心の中ではいろいろと考えていました。

けれども、それを一言も口に出していません。

もしあのとき、美希ちゃんの不安な気持ちを、美希ちゃんのかわりに私が言い表してあげることができたら、美希ちゃんの気持ちも落ちついただろう、と思います。

あらためて、自分の気持ちを口に出して言うことの大切さ、そしてまた、その難しさがわかったような気がしました。

いろいろ気づいたのですが、その発見の喜びではなく、むしろ自分を責める思いにとらわれてしまいました。

私はどうして素直に美希ちゃんの気持ちを受け止められなかったのだろうかと思い、どんどん落ち込んでいきました。

そしてあまりつらいので、こんな自分の姿は見たくなかったと思い、セルフカウンセリングをやめてしまおうかとも考えました。

しかし、しばらくして、ここでやめてしまったら苦しい思いをしたというだけで終わってしまう。

後悔も残る。

やっぱりつづけようと思い直しました。

そして、自分はなぜ、自分をこんなに責めるのだろうかと自分に問いかけてみました。


★☆★理想の先生のイメージにとらわれていたんだ!★☆★

私は、「理想の先生」のイメージに照らし合わせて、自分を「かくあるべき」と、はかっていたことに気づきました。

「理想の先生」というイメージには、私が尊敬していたY先生の存在も大きかったようです。

Y先生の保育に共感していたので、Y先生が辞められたあとも、自分の保育を反省するとき、 『Y先生だったら、こんな場面ではこういうふうにするのに』といつも考えていました。

Y先生はその後、会うたびに私の話を聞いて「あなたらしさを大切にね。

自分のペースでいいんだよ」と話されます。

理想の先生のイメージにとらわれていることに気づいてみて、ようやくY先生のおっしゃっていたことの意味がわかってきた気がします。

また、自分に問いかけているとき、イメージにこだわるのは、自分の保育に自信がもてないでいたことにも関係があるのではないかと気づきました。

私が勤務して2年目の頃に、やはり登園拒否の扱いのことで、ほかの先生から指摘を受けたことがありました。

そのとき「保育者が問題よ」と言われた言葉がショックで、〈また何か言われたらどうしよう〉という思いがありました。

お母さんが美希ちゃんをつれて帰ってしまうこと、お母さんが「やめてください」と言ったことは、 私には、お母さんが『私の保育』、『私自身』を否定したように感じられたのです。

それで〈こわいお母さんだな〉と思ったのだと思います。

その不安な気持から、私の中に〈そんなにも否定しないでほしい。
私を受け入れてほしい〉という強い欲求が生じたのだということに気づかされました。

それゆえに、何とか園に残ってほしいと、美希ちゃんを引き止めることで、自分の評価をもう一度引きあげようとしたのでしょう。

「先生」というこだわりはあるものの、私の中にある「よい先生」という理想のイメージは少しずつ崩れてきています。

5年の経験を重ね余裕も出てきたのでしょうが、私流の保育感が創られて、それでもいいと思えるようになってきました。

人の話が聞けるようになりたいという願望があり、セルフカウンセリングをはじめました。

私は、人の話を聞くには、自分の気持ちを押し殺して相手の言うことをわかってあげなければいけないと思っていました。

外面から受け入れようとしていたので思うようにできず、そのギャップに苦しみました。
しかし、自分はまわりの人から認められたいと願っているのだと気づいてから、違ってきました。
私も認められたい、そして私と同じだけ相手(子供)も認められたいのだろうと気づいたとき、 私は内面からその人の気持ちを共感できるのだということがわかってきました。


★☆★お母さんと一緒に泣きました★☆★

保育の年数を重ねたこともあると思いますが、最近、私はゆったりとした気持で子どもを受け止められるようになりました。

以前は、「こうなってくれたら」と、問題点が見えると、すぐにあらためさせようとしていました。

けれども『今はこの子どもにとって必要な段階なのだ、ありのままを受け止めよう』と思えてきて、 一歩待つことができるようになってきました。

この保育に関しての変化は、私にとって大きなものでした。

最後に、その後の美希ちゃんのようすをお話したいと思います。

1ヶ月ほど、お母さんと一緒に園ですごす日をへて、がんばって登園拒否を克服しました。

その後も美希ちゃんは、部屋のすみでひざを抱えてひっそりしていることもありました。

美希ちゃんもお母さんも、2年間、ずいぶんつらい思いをしたことと思います。

でも、そのときそのとき、そのつらさを乗りこえてこられたのだろう、と思います。

その美希ちゃんが、先日胸を張って卒園していきました。

美希ちゃんも、この経験で自信がもてるようになったのでは、と思います。

私自身も、美希ちゃんとの関わりを研究することをとおして、ひとまわり大きくなれたようです。

「こわいお母さんだ」という不信感でスタートした思いも、今では私をたち止まらせてくれたことへの感謝の思いでいっぱいです。

卒園式のあと、美希ちゃんとお母さんがきて、「いろいろお世話になり、ありがとうございました」と深々と頭を下げられました。

私は「私の方こそ、美希ちゃんとお母さんには教えられることがたくさんありました。
あのとき美希ちゃんがいやがらなかったら、きっと自分の保育を考えることがありませんでした。

勉強になりました」と告げると涙が出て、お母さんと一緒に泣きました。

お母さんはきっと苦しかったことを思い出されたのでしょう。

私は思っていたことを言葉にして伝えることができたことで、より一層お母さんと通じ合えた気がしました。

自分と向き合うことに抵抗があり、つらいときもありましたが、 今、この研究課題をふり返ると、それも必要なときだったのかと思います。

そこで、ありのままの自分を受け入れることの難しさを知り、苦しさの中から生まれて来たことは大きかったです。

自分にとってマイナスと思われる出来事やマイナスに思える人に出会うことが、 すべて自分にとって試練であり、刺激であり、必要なことなんだと教えてくれたセルフカウンセリングに感謝します。


体験記録4 終わり

昨年の4月から10ヶ月にわたって発行してまいりました、「自分に出会える本」渡辺康麿著 からの連載は今回の22号をもちまして、終わりになります。
これまでお読みいただき、ありがとうございました。

今後、新たなメンバーよるリニューアルしたメルマガを発行する予定です。どうぞ、お楽しみにお待ちください!


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