セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 9 号 2007年 6月 30日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 9)

*****人から評価されたい ―― 社会的欲求*****

私たちには、まわりの人から評価されたい(肯定されたい、否定されたくない)という欲求があります。

それは、たとえば、まわりの人から、よく思われたい、悪く思われたくないという欲求です。

このように、社会的な評価を保って、よりよい評価を獲得したいという欲求を、社会的欲求と名づけています。

社会的欲求が満たされると、満足感が生じます。

社会的欲求が満たされないと、不満感が生じます。

社会的欲求は、さらに、三つに分けることができます。

   愛情欲求と集団所属欲求と社会的承認欲求の三つです。

愛情欲求とは、ある特別な人から、自分がかけがえのない特別の人として肯定されたい、否定されたくないという欲求です。

愛情欲求は、親子、夫婦、恋人など、一対一での関係において現れます。

集団所属欲求とは、自分の所属している集団のメンバーから、 仲間の一員として肯定されたい、否定されたくないという欲求です。

この欲求は、家族、仲よしグループ、職場の同僚など、複数の人たちとの関係において現れます。

社会的承認欲求とは、不特定多数の人びと(世間)から、肯定されたい、否定されたくないという欲求です。

ゴン:

そうだよね。

もちろん、生きるか、死ぬかっていう極限的状況におちいったら、 人によく思われたいなんて言っていられないけど、生きている以上は、人間関係、よくしたいよね。

ミケ:

私、よく思われたいという欲求、いっつも感じているわ。


ゴン:

うん。

いつも、人の評価を気にしている自分が、どこかにいるよね。

ミケ:

愛情欲求の例だけど、前、好きな人から、「今度の日曜、空いている?
一緒にコンサートに行かない?」と誘われたことがあったの。

そのとき、彼から恋人として認めてもらえたと思って、私ね、ものすごく嬉しかったの。

ゴン:

よかったじゃない。

ミケ:

ところがところが、つづきがあるのよ!

日曜に待ち合わせの場所に行ってみたら、そこに、 何ともう一人、ほかの女性が、彼から誘われてきていたの!

ゴン:

そうだったんだ。

それじゃあ、ガッカリだよね。

ミケ:

ガッカリだけじゃなくって。

自分は彼にとって単なる友だちの一人にすぎないんだ、彼から恋人として 認められているわけではないんだと思って。

自分がミジメになっちゃって。

でも、ミジメな気持ちを、彼にも彼女にもさとられたくなかったから、 結局、三人でコンサート行ったんだけど。

ゴン:

自分がミジメって感覚だったんだ。

ミケ:

そう。

彼にとって私って何だろうと思って。

その不安は次の日になっても消えなくて。

それどころか、日増しに強くなっていったのよね・・・・・・。

ゴン:

そういう感じ、とってもよくわかるなぁ。

集団所属欲求は、自分の所属している集団の人たちから、 仲間の一員として認められたいんだよね。

以前、職場で飲み会をするという回覧がまわされたことがあったんだ。

でも、どういうわけか、僕のところだけ、その回覧がまわってこなかったんだよ。

ミケ:

エー!

それって、悲しいよね。

ゴン:

ていうか、最初はひどく不満を感じたんだよ。

自分が仲間はずれにされているみたいな感じがして。

何でオレだけはずすんだよ、ってね。

そのとき、ただ、相手に不満なだけじゃなくて、自分に対して不安を感じていた、と思うんだ。

ミケ:

どうして自分のところにはまわってこなかったのか、誰かに聞いてみたりはしなかったの?
そのとき・・・・・・。

ゴン:

それがね・・・・・・。

聞きたかったんだけど、聞けなかったんだ、こわくって。

ミケ:

そうかぁ。

そういえば、私も、彼に、私のこといったい何だと思っているの、って聞きたかったのに、聞けなかったわ。

ゴン:

家族の中でも自分だけ知らされていないことがあったりすると、仲間はずれにされたような感じがしたっけ。

ミケ:

小さな子どもにとっては、家庭が社会だものね。

そういう場合、世の中全体から見捨てられたように感じるんじゃないかしら。

ゴン:

愛情欲求も、集団所属欲求も、認められたい相手は決まっているわけだよね。

これが、不特定多数の“世間”から、肯定されたい、 否定されたくない、という欲求になると、社会的承認欲求なんだね。

ミケ:

弟は、「俺は絶対、一部上場の企業に就職して、みんなを見返してやる」みたいなこと言っていたの。

学校に行かなくなって、世の中から落ちこぼれてしまったように思い込んでいたみたい。

だけど、採用試験にはことごとく落ちちゃったの。

きっと、彼にしてみれは、世の中から自分のネウチが まったく認められなかったみたいに感じたと思うわ。

実際、すごく落ち込んでいたし。

ゴン:

社会的欲求って、とにかく、ほかの人から自分のネウチを肯定されたい、 否定されたくない、という欲求なんだね。

“他者”が特定の一人であっても、特定のグループの人たちであっても、 不特定多数の人びとであっても、同じことなんだ。

ミケ:

コンサート事件でも、回覧板事件でも、私たちは、 人から評価されていない、と感じると、不安になってしまうのよね。

*****社会の評価で自分自身のネウチを確かめる*****

社会的欲求の奥には、自己評価欲求がひそんでいます。

私たちは、まわりの人から肯定されれば、自分でも自分のネウチを肯定することができます。

けれども、まわりの人から否定されたなら、自分でも自分のネウチを否定せざるを得なくなります。

私たちが、ほかの人からよく思われたい、悪く思われたくない、と思うのは、他者の評価によって、 自分自身のネウチ(存在価値)を評価できるようになりたいからです。

つまり、社会的欲求の奥にも、“自分のネウチを確かめたい”という自己評価欲求がひそんでいるのです。

ミケ:

私って、すぐ、人にどう思われるかって考えてしまうわ。

でも、それって、人の評価のうちに自分のネウチを確かめているのね。

ゴン:

たしかに、人から嫌われたり仲間はずれにされると、ミジメな気持ちになるよね。

まるで、自分のネウチがなくなってしまったように思うからなんだ。

つづく・・・

・・★・・ 編集後記 ・・★・・

「人から嫌われたり仲間はずれにされると、ミジメな気持ちになるよね。
まるで、自分のネウチがなくなってしまったように思うんだ。」

というゴンの気持ち、とってもよくわかります。

私たちが、ほかの人からよく思われたい、悪く思われたくない、と思うのは、 他者の評価によって、自分自身のネウチ(存在価値)を評価しようとしているからなんですね。

つまり、社会的欲求の奥にも、“自分のネウチを確かめたい”という 自己評価欲求がひそんでいるというわけなんですね。

さて、次回は、自分の理想を実現したい・・・という「文化的欲求」についてお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

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