セルフ・カウンセリング
自分の心に出会えるメルマガ


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セルフ・カウンセリング
♪ 自分の心に出会えるメルマガ ♪
( ”イライラ””モヤモヤ”が解消できる!)
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第 7 号 2007 年 6月 10日
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みなさん、こんにちは。

「セルフ・カウンセリング ♪自分の心に出会えるメルマガ♪」をお読みいただきありがとうございます。

みなさんは、セルフ・カウンセリングという言葉を耳にしたことがおありですか?
これは、渡辺康麿氏が創案した、書いて読む、一人で出来る自己発見法です。

私たちは、このセルフ・カウンセリングを学んでいるグル-プですが、みなさんにも、ぜひ、この方法をお伝えしたいと思い、 同氏の著書を連載することにいたしました。

楽しくお読みいただけたら幸いです。

連載になっておりますので、初めての方は、バックナンバー第1号からお読みいただくとわかりやすいと思います。

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「心っていったい何だろう・・・?」

こんな思いを抱いた、猫のミケと犬のゴンは、「自分の心に出会える本」という書物をみつけました。
それを読み解いていく二人。果たして、二人は“自分の心”に出会うことができるのでしょうか?


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「自分の心に出会える本」  渡辺康麿著  より抜粋
(vol 7)

*****欲求には限りがない*****

人間の欲求には一つの大きな特徴があります。

それは、動物の欲求が、環境の与えるもので充足するのに対して、 人間の欲求は、環境の与えるものだけでは充足せず、つねに環境が与える以上のものを求めてやまないということです。

人間の欲求には、キリがないのです。

このような人間の欲求の性質を「欲求の無限性」と呼んでいます。

ゴン:

欲の袋は底なし」って言うよね。
失業中には、就職さえできればと言ってたやつが、職につくと、今度は、待遇が不満だなんて言うんだよな。

ミケ:

自分の思うようになれないからって、嘆いたり、憤ったり。

いっそのこと、欲求をもたないようにすればいいんだわ。

そうしたら悩みだってなくなるし。

ね、そう思わない?

ゴン:

欲をなくすことなんて、できるのかなぁ? 

たしかに、あとでガッカリするのがいやだから、期待しないようにしようと思うこと、あるけど・・・・・・。

でも、そういうときだって、やっぱり期待はしているんだよな。

*****欲求こそ生きる原動力*****

生きているかぎり、私たちは何かを求めて生きています。

欲求は、人間の生きる原動力なのです。

人間が欲求をもっている以上、感情もつねに起こってきます。

快感、満足感、充実感といったプラスの感情もあれば、 不快感、不満感、空虚感といったマイナスの感情もあります。

私はこう感じているのだな、とありのままの自分の心をそのまま受け止め、さらには、 この感情は、このような欲求から生じているのだな、と突き止めることができたとき、 私たちは、感情や欲求を、よりよく生かす道を見出すことができるのです。


ゴン:

そうか。

まったく無欲になっちゃったら、生きるためのエネルギーも失ってしまうことになるんだね。

ミケ:

私、欲ばりってイケナイことだと思っていたわ。

でも、欲求は、私たちの生きていく原動力なのね。

だから、何かを求めてエネルギッシュにがんばっていた人が、それが得られて、 ほしいと思わなくなったとたんに、生きる気力が萎えてしまったりするのかもしれないわ。

ゴン:

・・・・・・欲求が生きるエネルギーだとすると、僕たちがどんな欲求をもち、 どんな感情を抱くかが、とても大事になってくるよね。


*****欲求が人生を決める*****

私たちの人生とは、自分の責任において自分の欲求を満たしていくプロセスです。

そしてその人の人生は、その人が何を欲して生きるかによって、決まってきます。

自分が本当に求めているものは何なのかがわからないと、私たちは、とりあえず目の前にあるものを 自分の本当の求めているものだと勘違いしてしまいます。

そして、見当違いな方向に突き進んでいきます。

けれど、このような求め違いをしているかぎり、心は満たされないのです。

4.欲求って、なぁに?

ゴン:

生きているかぎり、何かを求めて生きているって言うけれど、 何を求めて生きるかと言うと、人によってさまざまなんじゃないかな?

ミケ:

うん。

うちのおじいちゃんなんて、結局、この世は金だよ、金を稼ぐやつが偉いんだ、というのが口癖だったわ。

お金の話にしか関心がなくて、死ぬまでお金儲けに熱中していたのよ。

父は会社に勤めたんだけれど、出世できないで終わったの。

「オレにピッタリの仕事さえ見つかれば・・・・・・」と嘆いていたわ。

母は体が弱かったので、いつも丈夫な体がほしいと言っていたわ。

友だちは、いつも、彼氏がほしい、彼氏がほしいって言っているわ。

ゴン:

僕の友だちは、「自分には何もいいところがない。何かしら取りえがほしい」って言ってたな。

ミケ:

取りえって?

ゴン:

きっと、人を引きつける魅力とか、人のできないようなことができる能力とかのことだよ。

僕も、自分には、これといった取りえがないと思うときがある。

ミケ:

わかるわかる。

自分にはこれがあるって言える何かがないと、生きていくのが不安なのよね・・・・・・。

ゴン:

健康がほしいとか、お金がほしいとか、名声がほしいとか、友だちがほしいとか、恋人がほしいとか。

ほんとに、欲の袋には底がないよね。

ミケ:

おまけに、そのとき、そのときで、これがほしいっていうものがコロコロ変わるのよ。

そのくせ、そのときさしあたってほしいものを、自分にとって絶対に必要、みたいに思ってしまうから、困るわ。

ゴン:

人間のキリがない欲求を、大きく三つに分類することができるんだって。

たしか、自然的欲求と社会的欲求と文化的欲求だって、書いてあったと思うな。

つづく・・・

〜★〜 編集後記 〜★〜

欲求は、人間の生きる原動力なんですね。

人間が欲求をもっている以上、感情もつねに起こってくるわけです。

私はこう感じているのだな、とありのままの自分の心をそのまま受け止め、この感情は、 このような欲求から生じているのだな、と突き止めることができた時、私たちは、落ち着くことができるのかも知れません。

そして、更に、目の前にある表面的な欲求に惑わされるのでなく、自分が本当に求めているものは何なのかを はっきり認識できるようになることが大切なんですね。

次回は、欲求のひとつである自然的欲求についてお送りいたします。

どうぞ、お楽しみに!
皆様のご意見ご感想をお待ちしております。

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