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【オンラインLive配信・WEBセミナー】
カーボンニュートラル社会実現に向けた自動車軽量化技術

−炭素繊維強化材料(CFRP)の開発と大型構造体への応用−

■日時:2024年11月21日(木) 13:00〜15:45 

■会場:※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です
※ お申込み時に送られるWEBセミナー利用規約・マニュアルを必ず、ご確認ください。

■定員:30名

■受講料:49,500円(税込、テキスト費用を含む)
 ※複数でのご参加を希望される場合、お申込み追加1名ごとに16,500円が加算となります

■主催:(株)AndTech

■講師:
    第1部  旭化成株式会社  先端技術開発部  森 勇樹 氏
    第2部  トヨタ自動車株式会社  レクサス統括部 主査  岩野 吉宏 氏

■プログラム:
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第1部  炭素繊維強化ポリアミド樹脂UDテープの開発と用途展開

【講演主旨】
 2030年の世界UDテープ市場は軽量化ニーズにより約1000億円規模となるとの調査があります。現在は
エポキシを代表とする熱硬化が約60%、残り40%が熱可塑とされていますが、昨今のサステナニーズに
よって、その比率が逆転するとも言われております。弊社は、この機に市場参入すべく、弊社独自の
ポリアミド樹脂を開発し、それを炭素繊維で強化したUDテープの用途開発を進めております。樹脂の
設計は、特にテープ製造時の繊維束への含浸性、溶融成形時の層間密着性を狙いとしました。用途
開発は、各種成形加工メーカー様のご協力を得ながら、用途候補となる製品をイメージしたモデル
試作品を自社で作り、製品・部品メーカー様へご提案するというスタイルで進めております。今回は
その材料と用途の開発についてご紹介させて頂きます。

【キーワード】
UDテープ、熱可塑性樹脂、ポリアミド樹脂、炭素繊維、含浸性、層間密着性、ヒート&クール成形、
テープレイアップ、フィラメントワインディング、射出成形、インサート成形、サスペンション
アーム、モーターハウンジング、ギア、ロボットアーム、サステナビィティ、リサイクル、電解硫酸、
水素タンク

【講演ポイント】
高強度・高剛性の炭素繊維複合材料を用いた金属代替、軽量化の事例。射出成形品の弱い部分を補強
するという観点で炭素繊維複合材料を組み合わせ、高価な材料の使用量をなるべく抑えてコスト調整
を試みるというやり方。材料の設計開発とその応用用途の開発を併せて行うことの有意性。

【習得できる知識】
熱可塑性樹脂UDテープ、その使い方、成形加工に関する知識。

【プログラム】
1.UDテープの市場について
 1-1 2023年のUDテープ市場
 1-2 2030年のUDテープ市場
2.UDテープについて
 2-1 UDテープに用いたポリアミド樹脂の特性
 2-2 UDテープの物性
3.UDテープの成形加工について
 3-1 ヒート&クール仕様のプレス成形
 3-2 テープレイアップ
 3-3 フィラメントワインディング
4.UDテープの用途開発について
 4-1 サスペンションアーム用途
 4-2 ロボットアーム用途
 4-3 モータハウジング用途
 4-4 ギア用途
5.UDテープのリサイクルについて
 5-1 射出成形用途(短繊維)
 5-2 不織布用途(長繊維)
 5-3 UDテープ用途(連続繊維)
【質疑応答】


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第2部 可変軸CFRP・アルミ複合大型モノコック構造の実証(JEC COMPOSITES INNOVATION AWARDS受賞)

【講演主旨】
 カーボンニュートラルにより、CO2削減が車両走行だけでなく車両製造時にまで、求められる範囲が
拡大されている。車両軽量化を量産車で実現することはC02排出量削減の為に重要であり、運動性能の
向上にも寄与する。トヨタでは、低コスト・高生産性が期待できるCarbon-Sheet Molding Compound
(C-SMC)をバックドアインナー(Prius PHV)・サイドドアインナー(LC)・ラゲージドアインナー(LC)に
採用し、Prius PHVにおいてはアルミドア比(意匠樹脂部品含む)で40%の軽量化を実現した。

 一方で、電動化に代表されるように、走行時のC02排出量削減が進む車両開発だけではなく、製造時の
C02排出量削減が求められる環境に変化している。そのような状況下では、単なる軽量化によるCFRP採用
では厳しく、製造時のC02排出量削減の観点ではCFRPは不利である。このような課題に対応するために、
異方性トポロジー最適化による設計技術とそれを具現化する生産技術であるTailored Fiber Placement 
(TFP)を組み合わせた技術開発に取り組んだ。リヤウイングステー、Rrフレームによる技術開発に取り
組み、有効性を証明し、「可変軸CFRP・アルミ複合大型モノコック構造の実証」を実施した。を実スケ
ールでアルミとCFRPを組み合わせたマルチマテリアル構造でバスタブモノコックに取り組み、炭素繊維
使用量:5km、炭素繊維廃棄量:6%、Vf:50%という高い性能を達成した。 本技術開発は「Monolithic 
CFRP-Aluminum Monocoque:A Novel Approach For Carbon Neutrality」を発表し、JEC WORLD INNOVATION 
AWARDS 2024を受賞した。本講座では上記内容を解説し、今後のCFRPの技術開発の方向性指し示す。

【キーワード】
・カーボンニュートラル ・CO2削減 ・軽量化 ・燃費向上 ・CFRP

【講演ポイント】
自動車の技術開発におけるボデー設計技術と生産技術の両方を経験し、新技術の製品化に貢献。
多様な開発環境の変化・ニーズ(CN・SDGsなど)に対応したCFRP技術開発の考え方を示す。
異方性トポロジー最適化による設計技術と
それを具現化する生産技術であるTailored Fiber Placement (TFP)を組み合わせた技術開発。

【習得できる知識】
・CFRPの製品化に向けた技術開発の方向性
・異方性トポロジー最適化による設計技術と
 それを具現化する生産技術であるTailored Fiber Placement (TFP)を組み合わせた技術開発。

【プログラム】

1.自己紹介

2.受賞歴

3.JEC COMPOSITES INNOVATION AWARDS

4.論文発表内容の紹介「実スケール車両モノコックを対象とした可変軸CFRP・アルミ複合大型三次元
  構造物の実証実験」
 4-1 背景
 4-2 設計方法:MTO×異方性トポロジー最適化
 4-3 製造方法:Tailored Fiber Placement (TFP)
 4-4 TFP製造技術の変遷
 4-5 自動車フレームでのケーススタディ
 4-6 ナノ凹凸アルマイト処理
 4-7 評価結果
 4-8 まとめ
【質疑応答】

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