地産地消優良活動表彰者の概要 |
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表彰理由 |
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旬菜.comねっとは、(株)武生青果が中心となって地場野菜を地元量販店にインショップとして直売するシステムであり、平成14年6月に設立した。野菜の地場生産の後退と地方卸売市場の転送市場化が進むなか、地産地衝を核とした地方卸売市場のサバイバルとして評価できる。
(株)武生青果、南越地区内3JA及び農業者で構成(活動参加者:(平成16年度)生産者個人52名,団体23組,消費者28名外) |
◎ |
地場農産物を地元量販店(12店舗)で販売するため、卸が核となり、直売所型のインショップの知恵と、卸売市場の販売ルートや社会インフラ、既存の配送システムをうまく活用したユニークなシステムを構築。 |
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生産者、農協と地元武生市場、量販店とが連携し、地場農産物を「旬菜.com」のブランド名で地元の量販店で販売する新たな生産・流通システムとして画期的である。この流通システムによって、消費者は量販店のコーナーにおいて商品の生産情報や特長が一目でわかるようになり安心感が得られる一方、生産者はコンテナ出荷や出荷規格の簡素化により流通コストを低減し、所得の安定化が図られている。
また、学校給食への地場産食材供給も大幅にのびてきており、食育や人づくり、地域づくりという観点から地産地消に大きく貢献している。
地元市場である武生青果株式会社が市場のノウハウを活かして事務局を担い、越前市、鯖江市、池田町、南越前町にまたがる南越地区内の3JA及び先進的な生産者で構成し、地場農産物の消費者ニーズに対して的確に対応しており、現在の取扱高は大きくはないが今後の地域の方向性を示す活動として評価される。 |
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【中心として取り組んでいる活動】 |
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「顔が見え、話ができる」取組 |
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量販店の旬菜.comコーナーには、商品毎に生産者の顔写真を掲示し、生産者がわかるように表示。また、取扱農産物は生産工程管理表の提出を義務づけ事前に事務局が農薬使用などをチェックし販売。
生産者と消費者の距離を近づけるため、量販店において年間20回程度の試食対面販売を行う。
平成15年11月に、旬菜.comの応援団として消費者28名からなる旬菜サポーターズクラブを結成され、商品や売場に対する意見や提案が得られる体制が取られており、商品改善に繋げている。 |
○ |
費者ニーズにあった地場農産物の生産 |
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旬菜.comねっとでは、トマト部会、キュウリ部会、花き部会、加工品部会等 13の生産部会において生産者の出荷計画に基づき出荷量の調整がなされている。消費者ニーズにあった生産に近づける方策をとっている。特に、量販店からのニーズの高い軟弱野菜については、生産者間の品目調整を行いながら前年対比2倍を目標に生産強化が進められている。販売価格は、原則生産者が設定。
学校給食については、減農薬・減化学肥料農産物のニーズに応えて、県特別栽培農産物の認証を受けた商品を優先的に供給している。 |
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地域特産物の加工等の取組 |
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農村女性の起業グループにより、餅やソバ、コンニャクなどの伝統的加工品や合成保存料無添加の味噌、煮豆、ジャムなどこだわりの加工品が生産されており、旬菜.comを利用して販路拡大。 |
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環境保全、資源循環への寄与 |
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旬菜.comの商品流通は、通いコンテナ(青果物用、加工品用、学校給食用の3種類)を使用し、ダンボール箱等の包装資材を節約。 |
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