Storage Magazine翻訳記事

ふらつきながらもテープはバックアップ運用にてまだまだ活躍中

著者:Rich Castagna
Storage Magazine 2010年4月号より


テープはもはや、かつてのように大半の企業のバックアップ運用で占めていた地位にはない。とはいえ、依然として大半のストレージ使用者は、ある程度のテープを使用している。当誌が行った「snapshotサーベイ」で、大多数の回答者がバックアップにディスクを使用しているが、40%近くの回答者が今年中にテープ装置を購入する予定であることがわかった。

今日、バックアップ運用にてディスクを使用していない企業を探すのは難しい。当誌が行った最近の「snapshotサーベイ」で、バックアップにディスクを一切使用していないと答えたのは、回答者全体のわずか6%だった。その反面、18%がバックアップでテープの使用を完全に止めたと答えた。ディスクを使用している企業の間で、使用している各種手法には比較的偏りがなく、多くの企業が複数のディスクベース技術を使用している。最も多いディスク使用法は、単純にバックアップターゲットとなるファイルシステムとして使用する方法だ(53%)。次に僅差で続くのは、テープに移行する前のステージング領域または一時的キャッシュとして使用する方法で、全体の49%が使用している。一方、37%がバックアップに仮想テープライブラリ(VTL)を使用していると答えている。ところが、テープは全体としては明らかに下降ぎみも、テープの使用期間は非常に長くなっている。実際、調査対象者の39%が、今年テープ装置を購入する予定、また55%が新しいテープライブラリを購入する予定と答えた。おそらく、テープがまだ勢いを保っていることをよりはっきりと裏付けているのは、ディスクバックアップユーザの79%が、バックアップデータの全部または一部を最終的にテープに格納している、と回答したことだ。










現在、バックアップでディスクを 使用していない理由は何ですか?

42% ディスクをバックアップターゲットとして使用することを現在検討中

29% バックアップデータをオフサイトに移送するためにバックアップ用リムーバブルメディアを使用する必要がある

16% 自社のニーズにはテープバックアップで十分

16% テープ技術に多額の投資をした

16% 今年、ディスクをバックアップターゲットとして使用し始める予定

10% バックアップターゲットしてディスクを追加すると運用が複雑になる

複数回答可能


重複排除機能があるディスク/VTLソリューションを採用したいが、メンテナンスとテープにかかるコストと比較して、コスト面での妥当性を証明できない

サーベイ回答者


略歴:Rich Castagna氏(rcastagna@storagemagazine.com)は、Storage Media Groupのエディトリアルディレクター。
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February 2010