2005・烟台・上海・杭州  *中国研究交流一覧→■
【日程】(2005年10月20日〜25日)    

10月20日(木)成田発→青島(泊)
   21日(金)烟台へ、日本語学校訪問(烟台・2泊)
   22日(土)烟台   *連絡先:張林新氏(校長)
   23日(日)上海へ  *連絡先:呉遵民氏(華東師範大学)
   24日(月)杭州(緑城・育華学校)訪問
               *上海・宿舎「新苑賓館」(紅橋路1900号)
                *北京グループ−連絡先は韓民氏   
   25日(火)上海発(北京グループも)→成田・帰国
 


【南の風】記事
1531号(2005年9月16日)
★<烟台・北京への旅・お誘い>
 張林新さんが2003年8月に創立した烟台(山東省)日本語学校、その後本格的な学校づくりが進行中です。今年は中国の反日騒動の影響もあり、また新入生の増加に伴う施設建設の課題もあり、いろいろ苦労があるようです。いい学校に育ってほしいと期待するところ大!
 ぶんじんは名誉校長として、2003年8月の創立式典に出席。その年の11月下旬にも烟台を訪問(山東省ウエイバンに滞在中の韓国・黄宗建さんとも再会)しました。しかしその後は機会なく、心ならず2年近くもご無沙汰しています。昨年12月、福建から北京への旅程でも、烟台まで足をのばす元気がありませんでした。今年もまた忙しくて・・・。
 かねて烟台より強い訪問要請あり、10月に中国(烟台)行きを計画しています。昨日、張林新校長と具体的な日程を協議(電話)。10月20日に成田より青島(1泊)へ、そして烟台(2泊)、北京(2泊)へ、10月25日成田へ帰国、というスケジュールです。
 主な目的は、もちろん烟台日本語学校の訪問ですが、同行希望のメンバー(目下5人)のなかに、中国行きは初めてという方あり、往路に青島、帰路に北京のコースを入れることになりました。経費はホテル等を含めて12万円を超えない範囲で。細かなことはこれから決めていきますが、日程(10月20日〜25日)は確定しました。
 訪問あり交流あり観光ありという旅の企画。もし関心をおもちの方があればご一報下さい。初めて中国へ行ってみようという方にはお薦めかと思います。企画・案内役の張林新さん、どうぞよろしく。


1544号(2005年10月12日)
★<杭州へのお誘い>
   −呉遵民、Mon, 10 Oct 2005−
 まずはホテルの予約のこと、…(略)…。 
 いま一つ重要なことをご報告します。最近、私が所属する教育科学院の派遣により杭州育華学校で集中講座をやってきました。この学校は杭州の有名な民営化(私立)学校の一つですが、規模が大きい、且つ国際交流も活発的に行なっています。いまのところは、アメリカ、イギリス、ドイツなど友好交流があり、ただ日本との交流はありません。
 食事のとき、私は先生が今月23〜24日に上海にいらしゃるニュースを伝えたところ、すぐに校長さんたちは先生の訪問要請の意を表わされました。つまり、24日に杭州へ1日楽しい日程を組むことはいかがでしょうか?
 杭州はいわゆる人間の天堂であり、特に食事と西湖の景色は有名です。もちろん中国民営学校の見学と杭州・社区教育の視察(すべて手配した)など、すごくいい機会です。私も同行致します(車で2時間程度)。以上のことについて、先ほど校長さんがみずから電話で確認されました。(突然のことお許して下さい)。 
 学校側の要求は別にありませんが、ただ1時間程度で全学校の教員達に講演をいただきたいです。内容は何でもいいですが、日本教育の現状と課題についてなど。(昨年の福建、北京に続き、今回は杭州に先生の足を伸ばす・・・。)
 杭州の日程表をつくりましたら、改めて送りします。是非、私にお任せください。羅さんと袁さんにもすべて連絡を取りましたが、皆さんとは23日に先生と会えます。取り急ぎ、以上ご報告とお願いまで。


1549号(2005年10月20日)
★<小泉・靖国参拝の波紋>
 昨日「静かな夜を・・・」などと書きながら、今日また慌ただしく夜の風をお送りして、申しわけありません。石倉祐志さんから次回の定例研究会の「ご案内」が届いたのです。中国出発前に配信したくて連夜の風となりました。
 今回の中国への旅は、参加者が増えて一行9名となりました。皆さん「風」メンバーではありません。青島→烟台→北京というコースですが、小生のみ烟台で一行と別れて、上海へ。25日夜に帰国の予定です。
 伝えられるところでは、小泉・靖国参拝の波紋は思いのほか各地に拡がっている模様。20日午後に到着予定の山東省青島市では、ちょうど開催されている日中交流行事「青島ジャパン・ウィーク」が内容の変更や報道抑制を強いられているそうです。谷村新司・交流プログラムは会場の青島大学側が敬遠して、市内の高校に場を移すとか。私たちが泊まるホテルでは「林家正蔵の落語会」が開かれる予定と聞きましたが、どうなることやら。
 朝日新聞(19日朝刊)によれば、広東省広州市の「日中友好文化イベント・日本芸能の夕べ」は警察当局から「開催を許可しない」と中止を命じられたようです。このイベントには日本から永六輔、小沢昭一、柳家小三治等の各氏が登場し、日本語を学ぶ中国の地元学生も参加する予定だったとの報道。
 ところで、青島市(中国海洋大学)には、和光大学・小林プロゼミの最後のメンバーだった渡邊裕也君がいま留学中です。彼から来たメール。
 「昨日、空港でお待ちしたいとお伝えしましたが、学校の都合で行けなくなってしまいました。三時ごろには終わる予定です。現在、青島に住む身として空港でお出迎えしたかったのですが・・・申し訳ありません。僕の方も終わり次第ご連絡いたします。楽しみにお待ちしております。」(Tue, 18 Oct 2005 15:54)


1550号(2005年10月26日)
★<中国から帰って>
 昨25日夜、予定の便で上海より無事帰国。各地で関係の皆様にいろいろとお世話になりました。御礼を申しあげます。今回の中国の旅、簡単な経過を記録しておきます。
 まず20日、青島へ。烟台日本語学校の皆さんに迎えていただき1泊。久しぶりに渡邊裕也君(風・前号)とも再会。元気そうで何より。
 21日昼に烟台着。午後は学校へ。2003年8月(開校式)に新入生だった学生たちが並んで歓迎。交流の席では、しっかりした日本語で自己紹介など聞くことができ、あらためてこの2年の歳月に思いを馳せました。5月から赴任していた伊波葉月さん(沖縄大学出身)はじめ日本人教師の皆さんにもお会いできました。
 22日の深夜便で小生以外の一行8名は北京へ。富美は韓民さんご一家にお世話になったそうで、有り難うございました。
 ぶんじんは23日に上海へ。呉遵民さんに迎えていただきました。夜は袁允偉さん、羅李争さんの二人と積もる話を。時間の経つのも忘れて。
 24日は早朝に車を飛ばして、杭州育華学校(風1544号)へ。呉さんの通訳で講演。まずまずの成果か。杭州はいい季節でした。茶畑でのむ龍井茶もまた格別。
 25日帰国当日。朝突然に(連絡していなかった)朱榴芳さんから電話あり、東京学芸大学留学当時の思い出話をしながら、浦東空港まで見送っていただくことになりました。
 “桃杏満天下”とはこのことか、皆さんに囲まれての6日間でした。この間にいろんなトピックスあり、いずれ折りを見て書くことにいたしましょう。とくに呉さんからは、新上海本の原稿のこと、くれぐれもよろしく、とのことでした。

烟台駅前(10月21日)


1551号(2005年10月28日)
◆<福建省・生涯教育条例>

 今回の中国への旅では、いくつかの新しい動きを知ることが出来ました。その一つは、かねて注目されていた福建省「終身(=生涯)教育条例」が正式に成立したニュースです。
 福建省では2003年来、生涯学習施策の活発な展開あり。台湾からの参加を含めて大がかりなシンポジウムが開催され、研究年報も創刊され、そして「終身教育条例」案文が策定されてきました。その主要な動きは、送られてきた資料に基づき、白メイさん(中央大学・院)が『東アジア社会教育研究』第9号に紹介しています。ご存知の方もあるかと思いますが、白メイさんは福建省の出身。 
 「終身教育条例」草案については、黄丹青さんによりいち早く日本語訳に。ただし当時は正式決定ではないので未公開。なにしろ中国では初めての生涯教育法制化の試み!多くの関心が寄せられてきました。
 福建省からは呉遵民さんを介して日本の報告も要請され、昨年12月、末本誠さんと小林が「福建2004生涯教育フォーラム」に参加したことはご承知の通り。その頃の「南の風」に記事、ホームページに写真。
 正式決定をみた福建省「終身教育条例」策定に関連して、この間の報告と論議が1冊にまとめられ、末本・小林の両論文もそこに掲載されています。次回研究会でご紹介いたしましょう。また、呉遵民さん(論集の巻頭論文)からも一文を頂けるのではないかと期待しています。





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